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活動報告

リアル防災キャンプ in 佐鳴湖公園 vol.2

2023年6月23日

(富塚協働センター主催・太田個人時のイベント記事となります)

こんにちは!太田です。

2022年6月17日(土)~18日(日)に浜松市佐鳴湖の公園で「リアル防災キャンプ in 佐鳴湖公園」を行いました!

昨年に続き2回目となった今回は、12組27名の方にご参加いただきました。

富塚協働センター主催で佐鳴湖公園に特別な許可をいただいてのキャンプ。

「災害はいつ起こるかわからないので季節ごとにやってもいいかもねー。」ともお話しつつ、今後も毎年1回以上は開催したいと思っています。

13時 メインタープ等準備

今年は許可をいただいて公園内に車を入れることができましたので、荷物の持ち運びが便利に。

日差しも強かったですが風はそれほど強くなく絶好のキャンプ日和に。

レクタタープ×2枚連結でメインタープを張っていきます。ポールを支えていただいたり、みんなで張ると割と簡単に張れます。地面も硬すぎず柔らかすぎず、30cmペグでしっかりと張れました。

14時 テント張り体験

今回キャンプが初めてというご家族にもご参加いただき、ワンポールテントとインナーテント式のテントとの違いなどもご案内しながら一緒にテント張り体験。

小学生のお子さんもテント用の重いハンマーでペグをたたいて頑張ってくれましたー。

普段やったことがない体験で楽しそう。ペグは子供でもいい感じに入る地面の固さで、テント張り体験をする場所としても最適な佐鳴湖公園。

他にも、今回の防災キャンプのためにテントを購入いただいて初めて張る方や、手慣れた感じでテントを張る方もいて、「こんなテントもあるんだねぇー」と話しながら、時間もたっぷりゆったりと張りました。

16時 食べられる植物を探索

公園の食べられる植物の講座もされている山内さんを講師に、佐鳴湖公園を探索。普段は採取禁止ですが、許可を得て、食べられる植物をいろいろと採取していきます。

17時30 採取した植物を試食

昨年はドングリをフライパンで炒りましたが、今年は天ぷらに挑戦!

佐鳴湖公園内にたまたま自生していた天然のキクラゲを発見。食べやすい大きさにちぎって、これも天ぷらにしていきます。

獲れたてで、いい火加減でカリッカリッにあげられた天ぷらは、味もしっかりしていて料亭かな?というほどの美味!

天ぷらそばにしておなか一杯いただきたいくらい美味しかったです。

18時 夕飯

そのまま夕飯づくりへ。

今回のキャンプは「水1日ひとり3Lで本当に過ごせるか。」の実験。

水に気を使いながらみなさんそれぞれ調理していきます。

防災キャンプということでカップ麺系が多かったかな。

家で備蓄していた非常用のビスコ缶。

賞味期限が??でしたが、普通においしくいただけました。缶詰め技術がすばらしい!

太田家は普通に炊飯。コメも研ぐ感じの普通のお米。江戸時代も備蓄していたようにコメが備蓄としては最高なのではという検証。

ご飯は息子と二人分で1.5合。コメ研ぎは3回。最後水に浸すまでに全部で1L使いました。

風に強いキャンプ用のカセットコンロに、家庭用の炊飯窯で炊きました。

水を節約するために釜の中にコメと一緒にレトルトカレーが2袋入っています。

釜炊きのご飯は最高!

カレーはレトルトですが「レストラン仕様」って書いてあったので、さすがの味。

こちらはアルファ米のピラフ。

アルファ米感が全くなく、非常においしい仕上がり。私も試食でいただきました。

20時 焚火体験

マッチの使いかた講座もやりたかったですが、今回は代表してひとりのお子さんに点けていただきました。

「マッチから直接木には火はつかないよー」ということも案内して、小枝や葉っぱをみんなに集めてもらって無事大きな炎に。

焚火を囲みながら、防災についてや普段何しているの~などいろいろ話しました。

防災キャンプではこういったコミュニケーションの場の提供ということも大切にしていますので、焚火は話が弾んでよいです。

星空を見ながら焚火。

22時を過ぎると公園内の外灯も消えて真っ暗に。

みなさんの家の近くですが「周りに灯りがないとここまで星も綺麗に見えるんだぁ」と、みんな感動していました。

6~7時 起床

早い方は早起きですが、みんな6時~7時くらいに起きはじめて朝食の準備など。

私はいつものサイフォン珈琲を淹れました。3L実験のため、飲みたい方から水を集めて5人分をまとめて淹れます。

7時 朝食アルファ米実験

協働センターからの支給で、備蓄の50人前アルファ米を小分けにして調理。

  • 水でもどしただけ
  • お湯で戻す
  • 普通に炊飯
  • ひじきご飯にしてみる

など、それぞれ紙コップやシェラカップに小分けにして食べ比べ実験。

それぞれの調理方法での味の違いなども感じていただけました。

水で戻すアルファ米は、お子さんは苦手だったかな。。。

9時 テント撤収&モルック

ゆったりとテントを乾かしながら撤収開始。

その間こどもたちはモルックで楽しみました。

ちなみに、モルックの棒を忘れて、昨夜あまった焚き火用の枝を使ってモルック!

ないものは現地で調達。臨機応変も防災体験のひとつかな。

10時20分 「1日3Lの水」足りたかな発表会!

このキャンプの主旨「1日1人3Lの水ではたして足りるのか?」の発表会。

1家族ずつみんなの前で発表。

  1. 実際どのくらい使ったか。
  2. その感想
  3. 家でやっている防災準備

を書いてみんなの前で発表しました。

6月で夜は20度くらいまで下がった感じの過ごしやすい季節。

概ね1人2~2.5Lくらいで3Lで足りた感じ。

ただし、飲み物や調理に使った水だけで、手洗いなどは公園の水道水を利用しました。

「真夏で今よりも暑かったら?」

「手洗いの水も備蓄しようとするとどうなる?」

など、それぞれの家族、ひとりひとりに気づきがあったのではと思います。

発表後、「スマホの充電はどうする?」の話題がありましたので、ポータブルバッテリーとポータブル太陽光パネルのセットを展示。120Wのソーラーパネルは晴れていれば10台くらいなら太陽の光だけで同時に、毎日永遠と充電できる仕組みをご紹介。

防災の準備は、個々の生活スタイルや家族構成、春夏秋冬の季節感や、備蓄できる家の大きさなど、それぞれの状況により異なりますので、これをしていれば正解!という答えはないのではと思います。

今回のような防災キャンプを通じて、みなさんそれぞれ個々に感じることがあり、気づきがあり、またそれをみんなの前で発表することで家に帰って実行していただく。それが大切なのではと思います。

また、今回のキャンプ参加者全員グループLINEにて繋がり、思い出の写真も共有することで、いざというときのコミュニケーションのきっかけになれればよいです。

今年で2回目(2年目)となりました佐鳴湖防災キャンプ。また次回も開催しますのでお楽しみに!